生はちみつの賞味期限についての豆知識

生はちみつの賞味期限についての豆知識

蜂蜜を商品化する際は、一般的に2年の賞味期限が印字されていますが、正直言うと、これには根拠はなく、欧米では5年の賞味期限を設けているところも多いです。今回は生はちみつの賞味期限についてご紹介します。

そもそも賞味期限の決め方は?

そもそも賞味期限の決め方は?

あまり知られていませんが、賞味期限の決め方というのは、製造メーカーが独自の方法によって決めています。普通は毎月もしくは隔月に菌検査を実施して、菌の繁殖具合を確かめます。

菌自体は常にたくさん含まれているものなのですが、要は人の身体に害を作る菌の量だけを測定して、その量が規定よりも上回る一歩手前が賞味期限となります。日本は安全重視なので、3歩ほど手前で賞味期限を設定しています(最近は見直されて1歩手前で設定しているところもあり)。

日本の蜂蜜で最も多い賞味期限は「2年」

日本の蜂蜜で最も多い賞味期限は「2年」

添加物が一切含まれていない蜂蜜、および生はちみつに関しては、日本ではおおよそ2年の間で賞味期限を設けているのが一般的のようです。添加物を含んでいる加工品・精製蜂蜜などは1年の賞味期限が多いですね。

これは昔からの風習のようなもの。欧米では2年、3年、5年が最も多いですし、バザーや市場、ガレージセールなどでは、賞味期限を印字していないところも普通です。

蜂蜜に本来賞味期限はない

蜂蜜に本来賞味期限はない

蜂蜜には本来賞味期限というものがありません。蜂蜜は糖度が高いため、しっかりと密封していれば腐ることはないからです。しかし、各国には賞味期限を設定しなければならない義務と法律があるため、養蜂場やメーカーは考えた末、現在の年数を一応の目安として設定しているようです。

ちなみに欧米では10年物、20年物の蜂蜜などもあり、もちろん普通に食べることができます。

風味が劣化する原因

風味が劣化する原因

蜂蜜の風味が劣化する原因は以下の3つが最も多く挙げられます。

  1. 異物が混入する
    瓶のふたを開けた際に埃が落ちたり、使用済のスプーンを使ったりなど
  2. 空気に触れる
    瓶のふたを開けるたびに空気に触れるので、蜂蜜の上部から菌が繁殖しやすくなる
  3. 銀のスプーンを使う
    多くの家庭で使っている銀のスプーンを使うと、菌の繁殖が早まるといわれています。蜂蜜のイメージ写真でよくみかけるように、木製のスプーンがおすすめ

蜂蜜は賞味期限にこだわらないで

生はちみつは経年とともに酸味が増してきますが、品質が落ちているわけではなく、むしろ酸味が好きな人もいるくらい。蜂蜜の賞味期限にはそれほどこだわる必要はないと言えます。